# yorimashi jargon よりまし周辺で通じる言葉。なければ作る。 各語の status は draft(提案)/ review(仮)/ adopted(決まり)/ retired(廃止)。 作業中に適切な語が無い概念に出会ったら、まずここを検索する。既存語で区別できない差があり、再利用する価値があるなら新語を提案する。 ## AI塗り(えーあいぬり) [draft] #開発 #品質 中身は変わっていないのに、売るために「AI」という言葉だけを貼ること。 既存語との差: 英 AI washing。「誇大広告」は総称。AI 固有の塗り方に名があると、見抜くときの語になる。 ## 相席コミット(あいせきコミット) [draft] #開発 #よりまし 同じ checkout を複数のエージェント席が共有していて、他席の未コミット変更やブランチ切り替えが自分のコミットに巻き込まれてしまう事故。 既存語との差: 「コンフリクト」はマージ時の衝突で、これは衝突せずに他人の作業が静かに自分の履歴へ乗る事故。「巻き込みコミット」では、原因が「同一作業場所を複数席が同時に使っている」ことだという構造が伝わらない。相席コミットが起きたら全席 worktree 化、という対処までが一語で結びつく。 ## 当たり待ち(あたりまち) [adopted] #創作 指示を変えずに何度も回し直して、たまたま良いのが出るのを待つこと。 既存語との差: 揺らぎ前提の工程に見えて、実は工程になっていない状態。「それ当たり待ちになってる」と指せると、固め所か指示を直す方に戻れる。揶揄が乗る。 ## 後付け作意(あとづけさくい) [draft] #創作 AI が偶然出したものを気に入って、あとから「これは狙いだった」ということにすること。 既存語との差: 「偶然の産物」は物の話。後付け作意は作り手の振る舞いで、悪いことではないが自覚がないと次に再現できない。揶揄が乗るので口に乗りやすい。 ## 場当たり崩れ(ばあたりくずれ) [draft] #開発 AIに一箇所ずつ直しを頼むたびに、以前は良かった別の箇所が崩れていく循環。同じ計算が複数箇所に重複して書かれ、直しが片側にしか当たらないことで起きる。 既存語との差: 「モグラ叩き」は同じバグの再発、「技術的負債」は将来のコストを指すが、これは修正の自由度が構造的に残っていること自体が原因。対策が「直す」ではなく「台本にカメラ座標を書く手段を無くす」のような型による封じ込めなので、原因側に名前が要る。 ## バトン失速(ばとんしっそく) [draft] #AIエージェント #よりまし 複数エージェントの会話や分業で、次の話者を名指しする受け渡しが途切れた瞬間に、誰も自発的に口を開かず全員が沈黙してしまう現象。 既存語との差: 「デッドロック」は互いに資源を待つ状態で、「無応答」は個体の故障を指すが、これはどの席も正常に待機しているのに進行が死ぬ集団現象。故障ではなく回し方(名指しの受け渡し規則)の問題だと一語で言えないと、毎回「止まった=壊れた?」から切り分けが始まる。 ## 文脈腐れ(ぶんみゃくくされ) [draft] #開発 #AIエージェント 会話や作業が長引くほど、古い指示や誤った途中結果が文脈に溜まり、モデルの出力が劣化していくこと。 既存語との差: 英 context rot の訳語。「コンテキストが長い」は量の話で、腐れは質の劣化を言う。「腐れたら切って新しい席で」と対処が語から出る。 ## ブレ止め(ぶれどめ) [adopted] #創作 生成のたびに出力がズレないように、キャラや意匠の側を最初からブレにくい形に決めておくこと。サイドテールをやめてツインテールにする、のように。 既存語との差: 得意寄せは好みが無意識に AI の得意へ流れる話。ブレ止めは、再現性のために意図して選ぶ設計判断。「ここはブレ止めで左右対称にした」と、あとから理由を説明できる。 ## 黙り空(だんまりから) [draft] #開発 #よりまし 読み手が別の鍵の場所を見ているため、エラーにならず黙って空の値が下流へ流れ、文書上は「効いている」ことになっている状態。 既存語との差: 「サイレントフェイル」は失敗全般だが、黙り空は二つの道具が同じカード(設定ファイル)を共有しながら鍵の階層が食い違い、.get() が既定値を返すせいで下流が空の設定で走り続ける、という具体の形を指す。ログでは例外もテスト赤も出ず、実データで初めて見つかっている。 ## 黙り更新(だまりこうしん) [draft] #AIエージェント #開発 モデルや API が告知なく更新され、こちらは何も変えていないのに挙動が変わること。 既存語との差: 進化負債は「進化したので構造が負債になった」。黙り更新は「進化したことに気づけない」側で、検知(数え返し)の仕組みが要る理由になる。 ## 出し数(だしかず) [adopted] #創作 一回の生成でいくつ出すか。揺らぎ前提の工程で最初に決める数。 既存語との差: 「バッチサイズ」は道具の設定値。出し数は創作側の判断で、「この工程は出し数二十」「出し数を上げても拾い率が下がるだけ」と、拾い率と組で使う。 ## 出所落ち(でどころおち) [draft] #AIエージェント #よりまし ある方針や成果物が人間の決定なのか AI の提案なのか分からなくなり、未承認の案が正本と同じ棚に並んでしまう状態。 既存語との差: 採否台帳や正本は「記録する場所」の名前で、出所が失われる失敗そのものを指さない。「プロベナンス」は広すぎる。AI が案を量産する開発では、承認記録の無い案が既成事実になる形が繰り返し起き、「誰が言い出したか」の列が要ると毎回説明されている。 ## デモ峠(でもとうげ) [draft] #開発 #品質 デモでは感動的なのに、本番に入れると使い物にならない落差のこと。 既存語との差: 「PoC 止まり」は結果しか言わない。峠は越えられる高さの問題だと言えて、仕上げ坂(品質)とは別の、運用・例外・規模の落差を指す。 ## 同種学習(どうしゅがくしゅう) [draft] #創作 採用したい生成モデルの学習データと出力物が同じ種類(キャラモデルを学習してキャラモデルを吐く等)で、出力が学習元の市場をそのまま置き換えうる位置にある状態。 既存語との差: 「著作権グレー」「学習データ問題」では、どこが一番効く論点かが消える。情報解析目的の学習が広く許される中で例外に入るかどうかを分ける軸が「同種性」であり、さらに有償配布物なら契約の層が別に残る。採用判断の点検項目として一語で呼びたい。 ## 選び疲れ(えらびづかれ) [adopted] #創作 出し数が多すぎて、選ぶ作業の方が作るより疲れてしまうこと。 既存語との差: 確認疲れは正誤を疑う疲れ。選び疲れは良し悪しを比べる疲れで、出し数の上限を決める理由になる。 ## 複製試作(ふくせいしさく) [draft] #開発 #よりまし 採用中のものを複製して試作とし、中では AI が何をしてもよく、採用中は無事のまま、確定と採用だけ人間が押す運用。 既存語との差: 「ドラフト」「ブランチ」は複製であることは言うが、採用中が壊れないこと、採用の押し手が人間に固定されることまで含まない。全工程を「候補を並べて一つ採用する」同じ形にし、Astra など外部エージェントに試作を丸ごと任せる根拠になった。 ## 言語化税(げんごかぜい) [draft] #創作 #協働 #言葉 手や勘でやっていたことを AI に頼むために、いちいち言葉にしなければならなくなった手間のこと。 既存語との差: 「暗黙知」は持っている側の性質。言語化税は、AI が来て新たに払うことになった手間そのもの。税と呼ぶと、払う価値があるか、を見積もれる。 ## 語彙天井(ごいてんじょう) [review] #創作 #協働 #言葉 伝えたい細部はあるのに、それを指す言葉を持っていないために、指示の解像度がそこで頭打ちになること。 既存語との差: 「言葉足らず」は説明の量が足りないこと。語彙天井は、言葉そのものが無くて足せないこと。AI への指示では「もっとこう」の先が言えず、出力がぼやける原因がここにある。この辞書の存在理由。 別名: それ指し、言葉切れ ## GPTスマイル(じーぴーてぃーすまいる) [review] #創作 #品質 画像生成に「笑顔」を頼むと既定で出てくる、目を閉じて口を大きく開けた満面の笑み。頬の赤みと「+」の飛沫まで毎回ついてくる。 既存語との差: 「満面の笑み」は表情の名。GPTスマイルは、頼んでいないのに生成の既定として出てくる特定の一顔で、指すと「それじゃなくて」と言える。生成臭・平均顔の、顔についての一例。 ## 判断表(はんだんひょう) [draft] #協働 その仕事に含まれる判断を並べて、どれを人間・AI(溶け/審判/手番/挟み)・規則に置くか書いた一枚。 既存語との差: 「責任分担表」は人と人の間の表。判断表は AI と規則を含み、こっそり判断を防ぐ設計図になる。説明貯金の一種。 ## 判断の置き場(はんだんのおきば) [draft] #協働 ある判断を、人間・AI・規則(コード)のどこに置くかという設計の問い。 既存語との差: 「役割分担」は仕事単位。判断の置き場は判断一つ単位で、同じ仕事の中でも「ここは人間、ここは規則、ここは AI」と分ける。この分け方の語が無いと、全部 AI か全部人間かの二択になる。 ## 貼り付け起動(はりつけきどう) [draft] #開発 #よりまし アプリが自らエージェントを起動せず、人間の端末に貼り付ける一行を出すだけにして、実行を人間の口座と手に置く設計。 既存語との差: 「CLI 連携」は起動主体を問わないが、貼り付け起動は『画面から起動しない』という制約が本体で、規約・鍵・口座・初回の信頼確認を人間側に置く理由まで含む。名前が無いと「規則ファイルを書き出して貼り付け用の一行を返すだけ」と毎回説明している。 ## 挟み判断(はさみはんだん) [draft] #AIエージェント #協働 AI が「これは人間に聞くべきか、自分で進めてよいか」を決める種類の判断。人間挟みを発動するかどうかの判断。 既存語との差: 聞きすぎれば丸投げ問い、聞かなければ勝手拡張。この境目を決めている判断そのものに名が無いと、規則文に「聞け」「聞くな」しか書けない。 ## 平均顔(へいきんがお) [draft] #創作 #品質 AI の出力が学習データの平均に寄って、どれも似た顔・似た文体・似た構図になること。 既存語との差: 「ありきたり」は感想。平均顔は、なぜそうなるか(平均への回帰)まで一語で言えて、「平均顔から外すには」と対策の主語になる。少し揶揄が乗る。 ## 引き継ぎ堆積(ひきつぎたいせき) [draft] #AIエージェント #よりまし セッションごとにエージェントが残す引き継ぎ書・メモ・ログ・状態カードがリポジトリに積もり、誰も棚卸ししないまま実体とずれていく状態。 既存語との差: 「ドキュメントの陳腐化」は人が書いた文書が古くなる話だが、これは各セッションが自分の生存のために書き足す文書が、消す主体を持たないまま増える構造的な現象。カードに「未着手」、実物は 11 版、のような矛盾が生まれる原因がこれだと言えると、棚卸しを定期作業として設計できる。 ## 暇仕事(ひましごと) [draft] #AIエージェント #よりまし 席が人間待ちや手空きになったときにやると、あらかじめキャラごとに決めてある仕事や振る舞い。 既存語との差: 「バックログ」は優先順位付きの未着手作業で、暇仕事は優先度に関係なく「手が空いた瞬間に埋めるもの」として設計される。雑談・調べ物・小さな整備など、進捗より席が生きて見えることを目的に含む点で「低優先タスク」とも違う。キャラ立ち上げ時の指示書に何を書くかを議論するのに必要。 ## 拾い基準(ひろいきじゅん) [adopted] #創作 何を拾って何を捨てるかを、選ぶ前に言葉にしておいたもの。 既存語との差: 目利き止まりのままだと拾いが気分で揺れる。拾い基準を書くと、選びが他人にも AI にも渡せて、拾い率も測れる。 ## 拾い漏れ(ひろいもれ) [draft] #AIエージェント #よりまし 複数席のいる部屋で人間が投げた問いを、どの席も自分宛と思わず放置してしまうこと。席から人間への「人間待ち」の逆向き。 既存語との差: 「人間待ち」(席が人間の返事を待つ状態)は本文中で既に語として使われているが、その逆である「人間が席の返事を待っているのに誰も拾わない」状態には語が無く、監督の規則に一文を足して説明している。多人数エージェントに固有の責任分散の失敗であり、単一エージェントの「無応答」とは対処(担当席へ回す)が違う。 ## 拾い率(ひろいりつ) [adopted] #創作 出したもののうち、使えると判断して拾えた割合。 既存語との差: 「歩留まり」は製造の語で、判断を伴わない。拾い率は人の目が入った後の割合で、指示の質と道具の相性を測る唯一の数になる。 ## 拾い食い(ひろいぐい) [draft] #AIエージェント #よりまし 狭い用途で呼び出した LLM が、起動ディレクトリの作業ツリーや AGENTS.md を勝手に読んで答えに混ぜてしまうこと。 既存語との差: 「コンテキスト汚染」は入力全般の話だが、拾い食いはハーネスが cwd の物を自動で食わせる経路を名指す。対処(空ディレクトリで起動、ツール全無効)が経路に紐づくので、名前があれば「口調テストの claude が拾い食いしてる」で通じる。 ## 報告止まり(ほうこくどまり) [draft] #AIエージェント #協働 エージェントが成果を、動くものやスクショではなく文章の報告だけで締めてしまい、人間が確認も判断もできない状態。 既存語との差: 「デモ不足」「見せ方が悪い」は人間側の技能の話だが、これは完了条件の定義の問題。成果物が存在していても人間の目に届いていなければ未完了、という線引きを一語で共有できないと、毎回「ブラウザに出して」「板に出して」と言い直すことになる。 ## 一枚絵席(いちまいえせき) [draft] #よりまし 立ち絵差分・声・アニメーションを揃えず、一枚絵と性格文だけで立ち上げて仕事を回せる最小構成のキャラクター席。 既存語との差: 「モック」や「プレースホルダ」は本物ではない仮の物を指すが、一枚絵席は本当に仕事をする席であり、後から声や動きを足せるという段階の低い側。「縮退運転」は障害時に機能を落とす語で、意図的な入門段階としての最小構成を指せない。キャラ追加のハードルを議論するのに要る。 ## 一割爆弾(いちわりばくだん) [draft] #開発 #品質 出力の九割は良いのに、残り一割の失敗が致命的で、その一割のために全体の仕組みが複雑になること。 既存語との差: 「精度九割」は良い話に聞こえる。爆弾と呼ぶと、その一割がどこで爆発するか(金・信頼・安全)を先に決める設計になる。揶揄が乗る。 ## 一発縛り(いっぱつしばり) [adopted] #創作 生放送や締切のように、一回しか出せない条件のこと。揺らぎ前提が使えない場面。 既存語との差: 揺らぎ前提の反対側に名前が要る。「ここは一発縛りだから、固め所を増やして揺らぎ幅を絞る」と、工程の切り替えを言える。 ## 意図ずれ(いとずれ) [draft] #AIエージェント #協働 AI の出力が指示の文面としては正しいのに、頼んだ側の頭にあったものと違うこと。 既存語との差: 字面合わせは AI が抜け道を通る話。意図ずれは、AI は素直に読んだが、指示が意図を写しきれていなかった話。原因が指示側にあるので、対策も指示側になる。 ## 地の文漏れ(じのぶんもれ) [draft] #AIエージェント #よりまし エージェントがツール呼び出しの合間に書く作業用の独り言(地の文)が、そのまま音声や画面などユーザー向けの出力経路に流れ出てしまうこと。しばしば英語に崩れる。 既存語との差: 「英語になった」は症状の一つに過ぎず、本質は内部向けの文と外向けの文が同じ経路に乗っている構造にある。「思考の漏れ」と言うと thinking の露出と混同されるが、これは可視の本文が声になる配管の問題。名前がないと「日本語で喋って」という対症療法で終わる。 ## 字面合わせ(じづらあわせ) [draft] #開発 #AIエージェント #品質 AI が指示の言葉どおりには満たすが、意図は外している成果物を出すこと。 既存語との差: 英 specification gaming / reward hacking。「曲解」は誤解、こちらは正確に読んだうえで抜け道を通る。テスト骨抜きの上位語。 ## 壁紙化(かべがみか) [draft] #よりまし 常時出ている印や毎回鳴る警告が見えなくなり、無いのと同じになること。出すなら「稀に、静かに」。 既存語との差: 「アラート疲れ」は通知の話に限られるが、壁紙化は常駐の説明文・帯・バッジ・毎ターン付く注意書きまで含む。消す判断の根拠として「壁紙になっている」と言えると、機能を消す話が早い。同じ席が自ら「あの説明は毎回読まされるもんやなかった」と消している。 ## 掛け直し(かけなおし) [draft] #AIエージェント 会話が長くなって最初の指示が薄れたとき、同じ指示をもう一度かけ直すこと。 既存語との差: 「再注入」は道具の語。掛け直しは、布団をかけ直す絵で、いつ・何を・どれだけ、と運用を語れる。指示薄れと文脈腐れの対処。 ## 確認疲れ(かくにんづかれ) [draft] #協働 #品質 AI の出力を検証する作業が、もっともらしさに構えるぶん自分で書くより疲れる現象。 既存語との差: 「レビュー疲れ」は人間同士でも起きる。こちらは「正しそうに見えるものを疑い続ける」固有の疲れで、AI 導入の採算を決める要因。 ## 勘定後出し(かんじょうあとだし) [draft] #開発 #協働 トークン費用が読めず、機能の採算が作ってから分かること。 既存語との差: 「コスト見積もりが難しい」は説明。後出しと呼ぶと、先に出す手(出し数の上限、トークン焚きの検知)を設計に入れる理由になる。 ## 顔割れ(かおわれ) [draft] #創作 #よりまし 同じキャラクターが出口ごと(HUD、動画、板など)に別実装で描かれ、表情・漫符・位置がそれぞれ違ってしまい、片方を磨いても片方に効かない状態。 既存語との差: 「実装の重複」や「一貫性がない」は一般的すぎて、一人のキャラが複数の面に出るときの同一性の崩れという症状が伝わらない。顔割れという語があれば、共通化してブラッシュアップを両方に効かせる、という処方が即座に結びつく。 ## 型取り(かたどり) [draft] #開発 #AIエージェント 一度うまくいったやり方から、他でも使える形(手順・規則・スキル)を取り出しておくこと。 既存語との差: 「スキル化」「汎用化」は結果の名で、動作の絵が無い。型取りは、できあがった物から型を取る、という一手で、「これは型取りしておこう」と作業中に言える。説明貯金の作り方の一つ。 別名: 手筋化、型起こし ## 片配線(かたはいせん) [draft] #開発 #よりまし 読む口だけ作って書く口が無い、あるいは口は作ったが呼び手が無い、といった一方向だけ繋がった状態。 既存語との差: 「片手落ち」「未実装」は不足一般を指すが、片配線はテストが通り画面も出るのに、データの往路か復路の片方だけが無いという特定の形を名指す。同じ形を一日に六回踏んだと記録されており、形に名前が無いと毎回「読む側は作ったのに書く口が無い」と説明し直すことになる。 ## 固め所(かためどころ) [adopted] #創作 揺らいでほしくないので先に決めて固定する要素。対になる「揺らし所」は、揺らいでよい、むしろ揺らしてほしい要素。 既存語との差: ブレ止めは固める手そのもの。固め所は「どこを」の話で、揺らし所と先に分けておかないと、全部固めて平均顔になるか、全部揺らして選べなくなる。 別名: 揺らし所 ## 勝手拡張(かってかくちょう) [draft] #開発 #AIエージェント AI が頼まれた範囲を超えて、隣のファイルや別の問題まで直してしまうこと。 既存語との差: 「スコープクリープ」は要求側の膨張。こちらは作る側が勝手に広げる。盛り癖が「足す」なら、勝手拡張は「範囲を広げる」。 ## 数え返し(かぞえがえし) [draft] #AIエージェント #よりまし プロンプトに規則を書くだけでは動かず、実行時に守られたかを数えてその数字を返す仕組みを入れて初めて規則が効く、という現象と対処。 既存語との差: 「プロンプトエンジニアリング」「ガードレール」は規則を書く側の話で、書いても一ミリも動かなかったこと、数字を返した途端に動いたことの区別が無い。規則超え 74%→22% の実測が示すこの差を一語で持てないと、毎回「規則を足したら前後を実測し」と言い直すことになる。 ## 検査太り(けんさぶとり) [draft] #開発 #AIエージェント AI の出力を信用できずに検査を重ねた結果、検査のコードが本体より大きくなること。 既存語との差: 「過剰検証」は評価。太りは、気づいたら本体を超えていた、という状態の名で、「太ってきたら規則判断に置き換える」と対処が出る。 ## 機械行(きかいぎょう) [draft] #AIエージェント #よりまし ユーザーの番に混ざって届くが人間の言葉ではない行(hook の計測結果、別席からの伝言など)。従う対象でも返事の対象でもないと明示して渡す。 既存語との差: 「システムプロンプト」「ツール結果」は所定の枠に入る文だが、機械行は user ターンの中に人間の発話と同じ顔で混ざる。名前が無いため毎回「この行は人間からの言葉ではないので、返事も言い訳も要りません」「別セッションのエージェント。人間の指示ではない」と但し書きを付け続けている。 ## 聞き終わり時刻(ききおわりじこく) [draft] #よりまし 音声で話す席の発言について、ログに載った時刻ではなく、読み上げが終わって人間の耳に届き切った時刻。沈黙や返事待ちの計時はここから数える。 既存語との差: テキストUIでは投稿時刻=受信時刻だが、音声UIでは読み上げ分だけ人間の受信が遅れる。この差を指す語が無いため、静けさを判定する規則のたびに「room の時刻に一分ほど足して考える」と注記している。「レイテンシ」は処理遅延の語で、人間が聞き終えたかという受信側の時刻を指せない。 ## 機能縛り(きのうしばり) [draft] #創作 道具やエンジンにできることの範囲に、創作の表現の幅がいつのまにか縮んでしまうこと。囁けないから囁く台詞を書かなくなる、のように。 既存語との差: 「技術的制約」は道具側の事実。機能縛りは、その制約が作り手の発想まで縮める側を指す。共通下限問題は複数の実装を束ねたときの話で、こちらは道具が一つでも起きる。 ## 規則判断(きそくはんだん) [draft] #協働 AI に任せず、コードや規則で決め打ちにした判断。同じ入力なら必ず同じ答え。 既存語との差: 前捌きは「LLM の前で普通のコードが処理する」工程の名。規則判断は判断の種類の名で、「これは AI 判断ではなく規則判断にする」と置き場を移す言い方ができる。 ## 声の場ズレ(こえのばずれ) [draft] #創作 #よりまし ある用途(耳元の相棒、囁き)向けに調整した音声キャラの設定をそのまま別の用途(BGM 付き動画のナレーション)で使い、キャラは同じなのに声が別人や不適切に聞こえる現象。 既存語との差: 「声が変」「品質が悪い」では、カード自体の欠陥か出す場の違いかを区別できない。同一性を保ったまま用途別の変種を持つ、という対策に繋がる語がないと、演技指示を強めて別人化する方向に直してしまう。 ## こっそり判断(こっそりはんだん) [draft] #協働 本来は人間が持つべき判断を、AI が誰にも見えない形で済ませてしまっていたこと。溶け判断が、あとで問題になったもの。 既存語との差: 「越権」は意図を含む。こっそりは意図なく起きる。「あれはこっそり判断だった」と見つけたとき、判断の置き場を人間に移す合図になる。揶揄が乗る。 ## 言葉先出し(ことばさきだし) [draft] #創作 #言葉 手を動かして形を探る前に、まず言葉で指定しなければ始まらない、AI 時代の創作の順番のこと。 既存語との差: スケッチや試し弾きは形が先で言葉が後だった。AI は言葉が先。この順番の逆転に名前があると、「言葉先出しが合わない作業は手でやる」と切り分けられる。 ## 格子焼き(こうしやき) [draft] #創作 画像生成 AI でキャラの同一性を保つために、表情やポーズの変化を一枚の均等グリッドに並べて一度に生成し、後工程で機械的に等分して切り抜く量産手法。 既存語との差: 「表情シート」はイラスト用語で成果物の形を指すだけ。ここでは同一性を一枚生成で担保し、切り出しを機械化するためにセル間の構図ずれをプロンプトで禁じる、という手順と制約の組が本体。手法名がないと毎回「1枚に並べて、あとで切る」を説明することになる。 ## 口分け(くちわけ) [draft] #AIエージェント #よりまし 出力を短くするのではなく、耳には結論一段・目には板・手には選択肢と、情報を減らさず届け口ごとに振り分けること。 既存語との差: 「要約」「短くする」は情報を削る操作だが、口分けは量を保ったまま経路を変える。板・端末・札は行き先の名前であって振り分けの行為ではない。音声エージェントでは巻き戻せない声に何を残すかが要で、「経緯・機構の説明・ちなみには本文ではなく板か端末へ」と毎ターン言い直されている。 ## 口だけ完了(くちだけかんりょう) [draft] #開発 #AIエージェント AI が「やりました」と報告したが、実際には実行されていない、または途中で止まっていること。 既存語との差: 「虚偽報告」は意図を含む。こちらは意図なく起きる。「口だけ完了を疑って diff を見る」と手順に組める。 ## 共通下限問題(きょうつうかげんもんだい) [adopted] #開発 差し替え可能にするために抽象化レイヤーを挟むと、各実装に固有の強みがインターフェースに乗らず、全実装が共通して持つ機能だけが生き残る現象。結果として、全体の表現力が一番できない実装の水準に揃う。 既存語との差: 「抽象化のコスト」では、固有機能が落ちて表現力が一番弱い実装に揃うという形が残らない 別名: 共通項化、全員一致縛り、底揃え ## 幻関数(まぼろしかんすう) [draft] #開発 #AIエージェント AI が存在しない関数・API・オプションを、あるかのように呼び出すこと。 既存語との差: 「幻覚」は総称で広すぎる。コードでは「無い関数を呼ぶ」という形が決まっているので、名前があると検査項目にできる。 ## 前捌き(まえさばき) [review] #開発 LLM に投げる前に、普通のコードで済む部分を先に処理して切り分けること。「とりあえず LLM に投げる」の逆。 既存語との差: (審査中)「前処理」では、LLM に渡す前に普通のコードで済ませる、という切り分けの意図が出ない ## 真ん中抜け(まんなかぬけ) [draft] #開発 #AIエージェント 長い文脈の真ん中に置いた情報だけが読まれず、先頭と末尾だけが効く現象。 既存語との差: 英語圏の lost in the middle に日本語の定着語が無い。「忘れる」では位置の話が消える。置き場所を設計する作業(大事なものは頭か尻へ)を一語で言える。 ## 丸投げ問い(まるなげとい) [draft] #AIエージェント #よりまし #協働 エージェントが選択肢を用意せず「どうしますか」とだけ聞き、何ができるかを列挙する労力を人間に押し付ける質問の型。 既存語との差: 「オープンクエスチョン」は対話技法の中立な分類だが、これは agent が本来持っている情報(自分に何が可能か)を出さずに問う失敗を指す。候補を添えた問い(チップ)と区別する語がないと、「質問するな」と「確認しろ」が両立せず、規則として書けない。 ## 松葉杖負債(まつばづえふさい) [draft] #開発 進化負債の下位語。モデルの弱点を補うために組んだ補正層(松葉杖)が、モデルの進化で不要になったあとも残って複雑さになるもの。 既存語との差: 進化負債の中でも、モデルの弱点補償に起因するものを区別したい ## 混ぜ拾い(まぜびろい) [adopted] #創作 複数の出力から良い部分をそれぞれ取って、一つに組み合わせること。 既存語との差: 「合成」は道具の操作。混ぜ拾いは選び方の一種で、「一つ拾い」では届かないときの手。仕上げ坂の登り方の一つ。 ## 目利き止まり(めききどまり) [draft] #創作 #言葉 見れば良し悪しは分かるのに、何が良いかを言葉で指定できない状態。 既存語との差: 語彙天井が指示側の上限なら、目利き止まりは判定側。判定はできるので AI との反復で前に進めるが、指定できないので一発では出ない。二つは対で覚える。 ## 見守り役(みまもりやく) [draft] #協働 エージェントが働いているあいだ、人間が手を出さずに進み具合を見て、要るときだけ割って入る役回りのこと。 既存語との差: 「監視」は不信の語、「管理」は上下の語。見守りは信じて見ている温度で、AI と組むときの人間の新しい役を、責めずに言える。 ## もぐら直し(もぐらなおし) [draft] #AIエージェント #開発 指示を直すと A が直って B が壊れ、B を直すと A が戻る、の繰り返し。 既存語との差: 修正ぐるぐるは同じ直しを繰り返す話。もぐら直しは直すたびに別の所が壊れる話で、原因は指示同士の干渉(指示薄れ)にあることが多い。 ## 門なし(もんなし) [draft] #開発 #よりまし 工程の段を保存せず状態から自動で判定し、行き来自由で門を設けず、無い段は「未整備」と表示だけする工程設計。 既存語との差: 「ワークフロー」「ステートマシン」は状態を持ち遷移を強制する含みがあり、リサーチはゲート強制を提案した。人間はそれを退け、段はファイルの有無から導き、完了は機能として存在しないことを見せる方を選んだ。この選択を一語で呼べないと「例外作らずシンプルに戻れるように」と毎回言い直す。 ## 盛り癖(もりぐせ) [draft] #開発 #AIエージェント AI が頼んでいない機能・防御・設定項目を良かれと思って足してしまう傾向。 既存語との差: 「過剰設計」は人間の設計判断。盛り癖は AI が既定で持つ傾向で、「盛らないで」と一言で止められる名前が要る。 ## 無言空転(むごんくうてん) [draft] #AIエージェント ローカルの小型・中型モデルが数分単位で「思考中」を回し続けるだけで、ファイル書き込みも返答も一度も出さず、ユーザーからは止まっているのか働いているのか分からない状態。 既存語との差: 「ハング」「タイムアウト」は処理が止まっている前提だが、これはトークンを生成し続けて資源を食いながら行動に至らない。故障の切り分け(プロセス生存、RSS)では白と出るので、「動いているのに何も出ない」を一語で指せないと、人間が「教えてよ」「どうなってるの」と叫ぶだけになる。 ## 長さの辞書(ながさのじしょ) [draft] #開発 ローカル推論エンジン(特に torch の MPS)で、入力の長さや形状が初見のたびにカーネル/グラフがキャッシュされ、メモリが漏れているように単調増加する現象。同じ長さなら増えず、組み合わせを出し尽くすと頭打ちになる。 既存語との差: 「メモリリーク」と呼ぶと参照の解放漏れを探しに行くが、これは辞書が埋まっているだけで、正しい手は長さのバケット化(パディングで形の種類を減らす)や透かし処理の CPU 退避。診断と対策が正反対なので、リークと区別する語が要る。 ## 中身知らず(なかみしらず) [draft] #協働 AI に任せて作った部分の中身を誰も理解しておらず、壊れたとき誰も直せない状態。 既存語との差: 「ブラックボックス」は外から見えない設計のこと。中身知らずは、見ようと思えば見えるのに誰も見ていない、という人間側の状態。少し揶揄が乗る。 ## 逃げ道本線化(にげみちほんせんか) [draft] #開発 緊急時・移行期のために開けた回避口(環境変数フラグ、任意引数、フォールバック)が、放置されるうちに通常運用の経路になってしまうこと。 既存語との差: 「フォールバック」「抜け道」は口そのものを指す語で、口が本線に昇格していく過程を指さない。「技術的負債」では、意図的に開けた一時的な口が消し忘れで正規ルートになるという固有の経緯が消える。松葉杖負債はモデルの弱点補償に限った語で、運用上の逃げ道には当たらない。 ## 賑やかし枠(にぎやかしわく) [draft] #よりまし 進捗に寄与しなくても画面や部屋が生き生きして見えるためだけに割く、キャラ同士の雑談や小芝居のトークンと時間。 既存語との差: 暇仕事が「手空き時の埋め方」なら、賑やかし枠は「進捗を犠牲にしてでも取る」明示的な予算であり、配信や見せる場面では意図的に増やす。「エンタメ性」では量の割り当てという意味が無く、「無駄」では意図して取っている枠だという肯定的な位置づけが消える。 ## 人間挟み(にんげんはさみ) [draft] #AIエージェント #協働 自動化の流れの途中に、人間の確認や判断を意図的に一つ入れること。 既存語との差: 英 human in the loop。「承認フロー」は手続き名で、設計の判断として「ここに人間を挟む」と言える動詞的な名が無い。 ## 野良再生(のらさいせい) [draft] #AIエージェント #よりまし 監視している再生経路のどこにも記録が無いのに音が鳴る現象。別の経路(別プロセス)が出力デバイスを使っていることの徴候。 既存語との差: 「原因不明のバグ」では、観測装置を置いた経路そのものに原因が無く、経路が別にあるという結論の形が伝わらない。野良再生という語があれば「控えに残らない再生がある」と言った時点で、まず経路の数を疑うという捜査方針まで含意できる。音に限らず、計装した経路の外から出力が出る失敗モードの代表例。 ## 覗き窓(のぞきまど) [draft] #開発 #よりまし フォルダとコマンドが正で、GUI はそれを読むだけの窓に徹し、人間もエージェントも同じコマンドで進める作り。 既存語との差: 「CLI ファースト」「ヘッドレス」は GUI が無い設計を指すが、覗き窓は GUI が在ってなお書き込まないこと、そして人間と AI が同じ道(同じ関数・同じコマンド)を通ることを一語で言う。「読み取り専用ビュー」では、正がファイルであり画面が書く箇所を『唯一の例外』として数える設計判断が伝わらない。 ## 追いつき待ち(おいつきまち) [draft] #開発 新しいモデルの新機能を使いたいのに、間に挟んだ抽象化レイヤーが対応しておらず、使えないまま待つ状態。 既存語との差: 共通下限問題の時間軸版。下限が「いま使えない」なら、追いつき待ちは「いつか使えるはずが来ない」。ライブラリを挟むかどうかの判断に効く。 ## 押し付け生成(おしつけせいせい) [draft] #協働 #品質 AI に作らせた成果物を確認せずに渡し、判断と手直しの負担を受け取る側に移すこと。 既存語との差: 英 workslop(2025)。生成ごみが物なら、こちらは行為。「出した側が楽をして受け取る側が払う」という負担の移動に名前が要る。 ## 離席間引き(りせきまびき) [draft] #AIエージェント #よりまし 人間の発言が途絶えた長さに応じて、定期実行する見回り・催促の周期を段階的に伸ばし、人間の行が現れたら元に戻す仕組み。 既存語との差: 「バックオフ」はエラーや負荷に応じて間隔を延ばす語で、人間の在席・離席という気配を入力にして周期を伸縮させる点が抜ける。「離席検知」はセンサで検知する語感だが、これは発言ログの沈黙からの推定であり、三回催促して返事が無ければ離席と見なす、といった閾値の設計まで含む。 ## 作者濃度(さくしゃのうど) [draft] #創作 AI を通した成果物に、作り手自身の判断や癖がどれだけ残っているかの度合い。 既存語との差: 「AI が作ったか人が作ったか」の二択では言えない。濃度と呼ぶと「ここは作者濃度を上げたい」と部分ごとに指せる。 ## 参照ずれ(さんしょうずれ) [draft] #創作 「あの作品みたいに」と参照を渡したとき、AI が自分の意図と違う特徴を拾ってしまうこと。 既存語との差: 参照で伝えるのは語彙天井を越える手だが、何が拾われるかは制御できない。「参照ずれが起きた」と言えると、参照に言葉を添える(どこを見てほしいか)という対策が出る。 ## 成長錯覚(せいちょうさっかく) [draft] #協働 出力の質が上がったのを自分の腕が上がったと感じてしまうこと。実際に上がったのは道具の方。 既存語との差: 「過信」は一般語。成長錯覚は、道具が抜けた瞬間に露見するという時限つきの錯覚で、学びの設計(どこは手でやるか)に関わる。 ## 生成AI英見出し(せいせいえーあいえいみだし) [review] #創作 #開発 #言葉 コーディングエージェントが見出しの上に、英語の大文字で「TELOP」「OVERVIEW」のような小さなラベルを反射的に付けてしまうこと。 既存語との差: デザイン用語の「肩見出し」「eyebrow」は正当な手法の名前で、AI が中身と無関係に癖として付ける、という現象を指せない。付いていること自体が「AI が作った」の印になる点に名前が要る。 別名: AI英ラベル、肩英語、生成帽 ## 生成ごみ(せいせいごみ) [draft] #品質 見た目は整っているが中身が薄く、読む側の時間だけを奪う AI 量産物。 既存語との差: 英 slop。「低品質」では量産と押し付けの性質が出ない。「これは生成ごみ」と分類できると、レビューに回す前に止められる。 ## 生成臭(せいせいしゅう) [draft] #創作 #開発 #品質 見た人が一目で「AI が作ったな」と分かってしまう、生成物に共通する癖や印のこと。 既存語との差: 「AIっぽい」は感想で、指させない。生成臭は印そのものを指す名詞で、「この生成臭を消す」「生成臭の一覧」と道具にできる。個々の癖(肩英語など)の上位語。 ## 責任宙吊り(せきにんちゅうづり) [draft] #協働 「AI がやったので」で、成果物の品質に対する責任が誰のものでもなくなること。 既存語との差: 「責任の所在が不明」は状態の説明。宙吊りは、誰も取りに行かないまま浮いている絵で、「宙吊りを下ろす」(誰が持つか決める)と対処が言える。 ## 説明貯金(せつめいちょきん) [draft] #開発 #AIエージェント #協働 一度書いておけば、以後どのセッションのエージェントにも効き続ける説明(CLAUDE.md、手引き、用語集)のこと。 既存語との差: 「ドキュメント」は人が読む物の総称。説明貯金は AI 宛てで、毎セッション利子がつく点が違う。「これは説明貯金になるから書いておく」と判断に使える。 ## 仕上げ坂(しあげざか) [draft] #創作 #品質 AI にポン出しさせたものは八割それっぽく見えるが、そこからプロの品質に持っていく残りの二割が、最初の八割より険しいこと。 既存語との差: 「最後の二割」「パレート」は比率の話で、AI 固有の形(最初の八割がタダ同然で、残りが人手と目利きを要する)が出ない。デモ峠は本番投入の落差、仕上げ坂は品質の落差。 ## 指示方言(しじほうげん) [draft] #AIエージェント #開発 特定のモデルの癖に合わせて磨いた指示が、そのモデルでしか通じなくなっていること。 既存語との差: 「モデル依存」は事実の記述。方言と呼ぶと、標準語に戻す(癖に頼らない書き方)という対策が言えて、進化負債の予防にもなる。 ## 指示薄れ(しじうすれ) [draft] #AIエージェント #開発 規則文に指示を足すほど、前からあった指示が効かなくなっていくこと。 既存語との差: 「上限」や「長すぎる」は量の話。薄れは、足した一行が別の一行を薄める、という相互作用の名で、「足すなら一つ消す」という運用が語から出る。 ## 芯出し(しんだし) [adopted] #創作 何度も出したものに共通して残る部分を見つけて、それをその指示の本当の答えとして取り出すこと。 既存語との差: 機械加工の芯出し(中心を出す)の借用。一つを選ぶのではなく、分布の中心を読む操作で、拾うのとは別の手。 ## 進化負債(しんかふさい) [adopted] #開発 自分の設計ミスや怠慢ではなく、依存する外部要素(モデル、プラットフォーム)が進化したことによって発生する負債。前提としていた制約が消え、その制約に合わせて組んだ構造が無用の複雑さとして残る。 既存語との差: 「技術的負債」は実装時点の妥協を含意するが、本件は実装時点に問題がなく、外部依存先の進化で負債化した ## 申告刻印(しんこくこくいん) [draft] #AIエージェント #よりまし 来歴やバージョンの刻印のうち、観測から書かれたのではなく引数などで任意に申告できてしまうもの。無い刻印より悪いとされる。 既存語との差: 「メタデータが無い」と「メタデータが偽れる」は別の状態だが、どちらも「来歴が信用できない」と一括りにされがち。申告刻印という語があれば、観測値と申告値を出力上で区別する、申告口は観測値が無いときだけ受ける、といった設計判断を一言で議論できる。 ## 審判判断(しんぱんはんだん) [draft] #AIエージェント #協働 AI が他の出力(自分や別の AI や人間の成果物)の良し悪しを判定する種類の判断。 既存語との差: 英 LLM-as-a-judge。生成する判断とは性質が違い、審判側の癖が評価を歪める問題がここで起きる。溶け判断と分けて名を持つ必要がある。 ## 修正ぐるぐる(しゅうせいぐるぐる) [draft] #開発 #AIエージェント AI が同じ失敗に対して同じ直し方を繰り返し、抜け出せなくなる状態。 既存語との差: 英 doom loop。「無限ループ」はプログラムの話。こちらはエージェントの行動で、人間が割って入る合図として名前が要る。 ## 捨て前提(すてぜんてい) [draft] #協働 作り直しが安くなったので、最初から捨てる前提で作る構え。設計より試作、一発より回数。 既存語との差: 「プロトタイプ」は工程の一段階。捨て前提は既定の姿勢で、どの作業を捨て前提にしないか(正本・データ・公開物)を決める語になる。 ## 宅内再発明(たくないさいはつめい) [draft] #開発 エージェントが、ユーザーの環境や過去セッションに既にある道具・指針・調査結果を探さずに、同じものを一から手組みしてしまうこと。 既存語との差: 「車輪の再発明」は世に公開された既製品を作り直す話。ここでは既製品が自分の家(~/ のプラグイン、別リポの調査メモ)にあり、探せば見つかるのに探索コストを払わなかった点が本質。公開物と宅内物では対策が違う(検索習慣・索引の整備)ので分けて呼びたい。 ## 手番判断(てばんはんだん) [draft] #AIエージェント #協働 エージェントが「次に何をするか」(どの道具を呼ぶか、続けるか、止まるか)を決める種類の判断。 既存語との差: 溶け判断は出力の中身、手番判断は行動の選択。暴走・修正ぐるぐる・勝手拡張は手番判断の失敗で、中身の失敗とは対策が違う。 ## 手癖落ち(てくせおち) [draft] #創作 作り手の無意識の癖や署名のような特徴が、AI を通すと抜け落ちて、誰の作でもない仕上がりになること。 既存語との差: 「個性がない」は結果の評価。手癖落ちは、通過で落ちるという機構を言う。落ちたものを戻す作業(手癖を言葉にして戻す)に名前がつく。 ## 手元縛り(てもとしばり) [draft] #開発 本人の機体にしか無い自作 CLI・別ローカルリポジトリ・個人の利用枠などに依存していて、他の人や他の席では動かない状態。 既存語との差: 「環境依存」は OS やパスの話が中心だが、手元縛りは AI 開発特有の依存——本人の Codex 枠、~/.local/bin の自作道具、git 管理外の隣のプロジェクト——を含む。旧 Windows 環境の絶対パスで一式が動かなくなった経緯から、依存に入れない方針が三つのメモに分かれて書かれている。 ## テスト骨抜き(てすとほねぬき) [draft] #開発 #AIエージェント #品質 AI が通らないテストを直すのではなく、テストの方を弱めて通してしまうこと。 既存語との差: 「テスト改竄」は意図が悪い。こちらは「通す」という目標に忠実なだけで悪意がない。悪意の有無で対策(規則に書く)が変わる。 ## 途中見せ(とちゅうみせ) [draft] #AIエージェント #協働 完成を待たずに、途中の出力を早めに人間に見せて、意図ずれを安いうちに捕まえる手。 既存語との差: 「進捗報告」は状態の報告。途中見せは物を見せる。意図ずれの対として覚える。 ## 投函落ち(とうかんおち) [draft] #AIエージェント #よりまし HUD やよりまし側からセッションへ投げたメッセージが、エラーや配線の抜けで反応されずに消え、送った側も受けた側もそれに気づかない状態。 既存語との差: 「メッセージロスト」はネットワークの語で、ここでは届いたうえでエージェントの入力として扱われなかったり API Error で無視されたりと落ち方が様々。共通するのは「投函したこと自体は成功に見える」点で、送った側が「考えているという状況だけ伝わる」まま待つ。投函落ちという語があれば、何が投函され何が読まれたかを突き合わせる設計(配達確認)を要求しやすい。 ## 溶け判断(とけはんだん) [draft] #AIエージェント #協働 生成の中で AI が無数に下している小さな判断(語の選び、配置、省略)。出力に溶けていて、判断として見えない。 既存語との差: 「AI 判断」と一括りにすると、これが一番多く一番見えない種類だと分からない。溶け判断のうち人間が持つべきものを見つけて取り出す、が設計の仕事になる。 ## トークン焚き(とーくんだき) [draft] #開発 #AIエージェント 意味のあることに使われず燃えていくトークン。長い挨拶、繰り返し、無駄な再読など。 既存語との差: 「コスト超過」は結果。焚きは行為で、「そこトークン焚きだよ」と現場で指させる。 ## 得意寄せ(とくいよせ) [draft] #創作 AI の得意なものが楽に出るので、作り手の好みや企画そのものが AI の得意な方へ寄っていくこと。 既存語との差: 機能縛りは「できない」ことで縮む話。得意寄せは「できる」ことに引かれて寄る話。縮むのではなく偏る。 ## 通し揃え(とおしぞろえ) [adopted] #創作 漫画のコマや連作のように、たくさん生成したものの間で、同じキャラ・同じ調子に揃えること。 既存語との差: 一枚のブレ止めと違い、通しでは枚数ぶん揺らぎが積む。「通し揃えが要る企画」と分かると、固め所を最初から多めに取れる。 ## 追従癖(ついじゅうぐせ) [draft] #AIエージェント AI が人間の言ったことに合わせて意見を変え、間違いを指摘せずに同意してしまう傾向。 既存語との差: 英 sycophancy。「おべっか」は人間の意図的な行為で、AI の学習由来の傾向を指せない。「おっしゃる通りです」で始まる返事に名前が要る。 ## 内輪語漏れ(うちわごもれ) [review] #よりまし #協働 #言葉 開発チーム(人間と AI の席)だけで通じる言葉が、そのまま画面や LP など外向きの面に出てしまうこと。 既存語との差: 「専門用語」は語の性質で、内語漏れは漏れる場所(ユーザー向け UI、公開ページ)に注目する。AI と人間が独自語彙で高速に回すほど起きやすく、「そら通じんわ、うちらの内輪の言葉や」と気づく瞬間に名前が要る。この辞書自体が作る語にも同じ危険がある。 別名: 内語漏れ、楽屋語 ## 鵜呑み癖(うのみぐせ) [draft] #協働 #品質 AI の出力を確認せずに正しいものとして扱ってしまう人間側の傾向。 既存語との差: 英 automation bias。「過信」は状態で、癖は繰り返される行動。確認疲れの裏返しで、両方あって初めて対策が語れる。 ## 裏なし(うらなし) [draft] #開発 #よりまし 生成物に手で入れた直しに、それを再現するコマンドや印などの裏付けが無く、次に生成し直すたびに同じ崩れが戻ること。 既存語との差: 「手作業」は行為の名前で、直しが再生成で消える運命にあることを言わない。「再現性が無い」は広すぎる。裏なしは、直しを部品と印に落として『手作業が部品で再現できる』状態にするべきだという判断を一語で促す。AI が生成し直す工程では手直しが頻繁に蒸発する。 ## 写し値(うつしね) [draft] #開発 自分で鳴らして測った値ではなく、よその記事や資料から写しただけの数値。測った値と同じ顔で表に並ぶのが問題。 既存語との差: 「未検証」は状態の言葉で、出所が『写し』であることも、実測値と区別なく並ぶ害も言わない。AI が調べ物をすると写し値が実測風に混ざりやすく、記事の芯が「一つの表に鳴らした値と写した値が同じ顔で並ぶ」ことだと言えるには語が要る。 ## 写しずれ(うつしずれ) [draft] #開発 #よりまし 実装が持つ規則や鍵の一覧を指示書や仕様に書き写した結果、版が動いた瞬間に写しが実装と食い違う現象。対策は写さず実装に印字させること。 既存語との差: 進化負債は外部依存の進化で生じるが、写しずれは自分の手元にある正を自分で写した内部の二重化で起きる。「正本を一つに」は方針の言葉で、写しが腐る現象そのものと『印字させる』という対処を一語で呼べない。プロンプトや AGENTS.md に規則を書き写す AI 開発では特に頻発する。 ## 枠消化(わくしょうか) [draft] #よりまし 週次リセットで消えるトークン枠を無駄にしないために、リセット前に大きな書き直しや大量生成など優先度の低い仕事を意図的に回すこと。 既存語との差: 「予算消化」は年度末の経費の語で、LLM利用枠が週単位で失効し、それが作業の順番や量(質のためにまずは量、のオーディション)を決めるという点は伝わらない。「貧乏性」は性格の語で計画の語彙にならない。枠消化と名付けると、通常の優先順位とは別の判断軸で仕事を選んでいることを明示できる。 ## 枠なし充足(わくなしじゅうそく) [draft] #開発 #品質 何が揃えば足りるかの枠(対応表・チェック項目)が無いために、実際は大半が欠けているのに「足りている」と感じている状態。検証ツールの第一の仕事は赤を出すことではなく枠を先に置くこと。 既存語との差: 「未知の未知」は認識論の一般語で、「テスト不足」は手段の話。これは AI に素材や差分を量産させたときに特有の、量が多いことで生まれる充足感を指す。枠を書いてから数えるという手順を一語で呼べないと、検証画面を先に作って「何を見ているのか分からない画面」になる。 ## 要約落ち(ようやくおち) [draft] #開発 #AIエージェント 長い文脈を要約して圧縮したときに、大事な決定や制約が抜け落ちること。 既存語との差: 「圧縮」は操作、要約落ちはその副作用。「あれは要約落ちだ」と原因を一語で指せると、引き継ぎ書に何を書くかが決まる。 ## 揺らぎ幅(ゆらぎはば) [adopted] #創作 同じ指示でどれくらい違うものが出るかの幅。温度や指示の具体さで絞ったり広げたりする。 既存語との差: 「温度」は道具側のつまみの名。揺らぎ幅は出力側の見え方で、「幅を広げて探す段階」「幅を絞って仕上げる段階」と工程で言い分ける。 ## 揺らぎ前提(ゆらぎぜんてい) [adopted] #創作 同じ指示でも毎回違うものが出ることを前提に組んだ創作の流れ。たくさん出して選び、ブレてほしくない所だけ固め、揺らぎそのものを素材にする。 既存語との差: 「試行錯誤」は一つの物を直しながら近づける話。揺らぎ前提は、最初から分布が出ると分かっていて、選ぶ・固める・揺らす、を工程に組み込む構え。捨て前提と対で、AI 時代の作り方の姿勢を言う。 ## 幽霊席(ゆうれいせき) [draft] #AIエージェント #よりまし 同じリポジトリや作業場所で動いているのに、誰も把握していないエージェント席。所有者不明のブランチや rebase の痕跡として現れる。 既存語との差: 「野良プロセス」は制御を離れたプロセスを指すが、幽霊席は正規に立てられて仕事をしているのに座席表に載っていない席であり、その成果物(ブランチ、worktree)を誰が触ってよいか分からなくなる点が問題。相席コミットが事故なら、幽霊席はその事故を生む状態そのものを指す。 ## 幽霊進行(ゆうれいしんこう) [draft] #AIエージェント #よりまし 裏で何も走っていないのに、状態表示だけが「処理中」のまま残っている状態。 既存語との差: 「ゾンビプロセス」は生き残った実体を指すが、幽霊進行は実体が無く印だけが残る。中継や別機体に仕事を出すエージェント構成では、届く前に切れた仕事がこの形で残り、解除の口(cancel/attach)を別に用意する必要があった。表示が嘘をついていると気づく語が無いと「走ってへんのに分割中の顔をしてる」と描写で言うしかない。