進化負債
自分の設計ミスや怠慢ではなく、依存する外部要素(モデル、プラットフォーム)が進化したことによって発生する負債。前提としていた制約が消え、その制約に合わせて組んだ構造が無用の複雑さとして残る。
この語の強み
- 「技術的負債」の系譜に乗れる。 初見でも「負債の一種で、進化が原因のやつね」と半分まで推測できる。説明コストが低い。
- 免責のニュアンスが入っている。 従来の技術的負債は「過去の手抜きのツケ」という責める語感がある。進化負債は「誰も悪くないのに発生した」と言える。「これは進化負債です」の一言で、非難でなく現象の指摘になる。
- 予算・工数の話に接続できる。 「負債」はマネジメント層に通じる。「Claude 5 対応で進化負債の返済に 2 スプリント必要です」がそのまま稟議の言葉になる。
- 予防設計の議論を生む。 「これは進化負債になりそうだから、剥がしやすく作る」「モデル依存の補正層はここに隔離する」。
使い方
- 「進化負債が発生する/溜まる/返済する」
- 「それ進化負債化しない?」
関連語
- 松葉杖負債 — 下位語。モデルの弱点補償に起因するものを特に指す。
- 共通下限問題 — 時間軸版として、新モデルの新機能を抽象化レイヤーが塞いで使えない待ち状態がある。
関連語
- 命名理由(既存語では足りなかった点)
- 「技術的負債」は実装時点の妥協を含意するが、本件は実装時点に問題がなく、外部依存先の進化で負債化した
- 提案者
- 人間
- 由来
- モデル抽象化と旧モデル向け補正層についての議論
審査ログ
審査ログ
2026-09-13 採用
対話のこの部分は記録が欠けている(人間が貼った対話の途中が抜けていた)。 残っているのは決定後の整理のみ。候補と却下理由が分かれば追記する。
決定
進化負債 を採用。松葉杖負債を下位語として併用。